ラーメン職人の熱いストーリー ラーメン 東へ西へ

ラーメン東へ西へ No.1 新横浜ラーメン博物館 岩岡 洋志さん

ラーメン好きなら1度は覗いてほしいのが新横浜にあるラーメン博物館。平成6年3月の開館以来、日本全国のおいしいラーメン店が集う中、我らが一風堂のれんを掲げている。『ラーメン東へ西へ』のスタートは、ラー博誕生前に日本中をラーメン行脚した岩岡洋志館長の話を訊いてみた。

ラー博誕生秘話

新横浜の地に生まれ育った岩岡氏は、30代に入った頃より

「北海道から鹿児島まで日本全国のおいしいラーメンが一堂に集まっている場所があったら、なんて素晴しいだろう」

と、ラーメン博物館の構想を温めていた。

ところが、家族も友人も猛反対。チャレンジ精神旺盛な彼に、それがますます火をつけた。もともとラーメン好きの彼、

「自分で食べて本当においしいと感じる味しか置きたくない」

と、6名のスタッフで1000店舗近くを味見して歩いた。惚れ込んだ店を口説き落とすまで、足しげく通ったという。博物館自体、工事には2年以上をかけるほどのこだわりようである。

五感で味わうラーメン文化

ラーメン博物館では、1階にラーメンギャラリー、地下1、2階に昭和33年を再現した夕暮れどきの下町と全国8店舗のラーメン店が体験できる。

まずは、ラーメンの歴史や文化に貢献した人々を知り、データベースでお好みの店を検索するのも楽しい。お土産コーナーには、全国の生ラーメンやオリジナルのラーメングッズなど思わずほほ笑みたくなる品々が揃う。なるほど、面白い、なつかしい、いいニオイ、おいしい……ひょっとするとラー博は東京ディズニーランドよりいいところかも?

いつも何かのラーメン・イベントが催され、何度行っても飽きないようだ。いずれにせよ、一食くらい抜いてお腹をすかせていって欲しい。



新横浜ラーメン博物館
住所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
TEL : 045(471)0503(代表)

新横浜ラーメン博物館

岩岡 洋志さん

館長
岩岡 洋志さん

1日に1回はラーメンを食する。一風堂では白丸元味と明太ごはんがお気に入り。「河原さんとは、年とっても縁側で並んで羊かんが食えるような間柄でいたい」